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【大学院 vs 就職】理系は結局どっちがいいの?〜データで紐解く〜

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はじめに

さて、昨日から今年度が始まったという事で22卒(新大学3年)もいよいよ「大学院 or 就職」の選択が迫られましたね。

私もひじょ〜〜に迷っています。

基本的に働くのが好きなので「早く就職したい」という気持ちが強いのですが、昨今の「コロナ事情」を考えると就活は微妙かなーなんて思ったりもします。

そこで今回は「大学院」と「就職」どちらを選んだ方が良いのかについて「実際のデータ」を元に考えてみたので、それをシェアしたいと思います!

【大学院 vs 就職】理系は結局どっちがいいの?

  1. 学歴
  2. 初任給
  3. 疲労度
  4. 就職先
  5. 人間関係
  6. 論文の質
  7. 費用・給料
  8. 専門分野の知見
  9. プレゼンスキル
  10. 海外へ行くチャンス

>1.学歴

大学院の方が良い

当然ですが、学部卒よりは「大学院」へ進学する方が学歴に箔が付きます。(=価値あるものになる)

それは「学部卒」という肩書きに加えて「修士号(or 博士号)」という肩書きを手に入れる事ができるからです。

 

>2.初任給

大学院の方が高い

理系の場合、平均的にみて「大学院」へ進学する方が給料が高い傾向にあります。

例えば、2020卒の人気企業総合ランキングで首位の「TOYOTA自動車」の求人を見てみると、以下のようになります↓↓

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しかし、多くの企業で学部卒と修士卒の給料が変わるのは「入社4月〜12月の見習い期間のみ」と言われており、TOYOTAがこれに該当すると仮定すると、学部卒と修士卒では「17万6000円」しか給料に差がないことになります。参考

そう考えると、学部卒と院卒の初任給の差なんて大したことないですね。。

 

>3.疲労度

ギリ大学院の方が楽

社会人の場合「朝9時〜夕方18時以降」で仕事をし「平日週5で残業あり」なので、平日はほとんど自分の時間をとる事ができず、一般的な企業は定時に出社し定時に帰宅するという単調な生活を送ることになります。

一方、大学院生の場合「平日昼間は研究室+大学院の講義」があり「土日もたまに研究する」程度なので社会人ほどの息苦しさはありませんが、院生の場合「研究発表前・修論作成期・就活期」が圧倒的に忙しくなると言われています。参考

社会人が年間を通して忙しいのに対し、大学院生は修論や就活などが終われば時間が確保できるので「トータルでみるとギリ(=ギリギリ)大学院の方が楽」かなというのが私の見解です。

※本来であれば厚生労働省などのデータを元に評価したかったのですが「社会人の残業時間が評価しづらい」ことと「大学院生の拘束時間のデータが無い」という事で断念しました…トホホ

 

>4.就職先

どっちもどっち大手メーカーの研究職なら院卒)」

一般的に「大手メーカーの研究職」へ行きたいのであれば院卒の方が有利とも言われています。

※ちなみに「日本電信電話」の大学院生割合は100%。

実際、「ホンダ」363人(527人中)「ダイキン工業」239人(350人中)などの大手メーカーは「院卒が好まれる傾向にある」のですが、「高い専門性を期待される」「初任給が高いため採用のハードルが上がる」などの理由から、近年では敬遠する企業も少なくないと聞きます。

また、文系就職(=営業や金融など)では若さが重要視されるため「学部卒の方が有利」という面もあります。

※業界別の学部卒と院卒を比較するデータは探せませんでした…トホホ

 

toyokeizai.net

 

>5.人間関係

就職の方が繋がりが広い

大学院では、ほとんどの時間を「研究室」という極めて閉鎖的なコミュニティーで過ごすことになるので、人間関係の幅は狭くなり思考が偏る傾向にあります。

一方、就職の場合はビジネスで関わる人の絶対数が圧倒的に増えるので「社会人の方が多くの繋がりが生まれる」と言うことができます。

 

>6.論文の質

大学院生の方が質の高い論文が出せる

これに関してはもはやデータを取るまでもありませんが、大学院生の方が知識や経験の幅が広いことから「質の高い論文を出せる」と言えます。

将来、自分の名前を検索すると「自分の論文」がヒットするなんて想像しただけでカッコ良いですよね。

 

>7.費用・給料

就職の方が良い

社会人の方であれば一年目から給料を貰い「自分のお金で生活する事ができる」のですが、多くの大学院生は「親の援助で生活する」ことになります。

例えば慶應理工の場合、新卒年収*は「21.4万×12=256.8万 + ボーナス + 残業代」となりますが、大学院へ進学すると「-110.2万」となるので初年度で言えば「360~500万ほどの差が生まれる」事となります。

つまり、2年間で多いと「720~1000万の差が生まれる」ことになるんですね。。

※新卒年収は、2018年の慶應理工で最も内定先が多かった「新日鉄住金ソリューションズ」の新卒年収で計算しています。

 

>8.専門分野の知見

大学院へ進学する方が良い

当然ですが、大学院ではある特定の分野の研究をすることになるので「その分野の知見を広める事ができる」と言えます。

多くの社会人がビジネス的な側面から物事を観察するのに対し、大学院では自分の好きな研究にのめり込んで「学問を探究する」ことができます。

2年間で何か一つのことを学べるというのは、人生にとって大きな意味がありそうですね。

 

>9.プレゼンスキル

大学院職種によっては就職

大学院へ行けば「学会」などで発表する機会が増え、自然とプレゼンの完成度を上げなければならないので「プレゼンスキルが身に付く」と言えます。

しかし「広告代理店」「企画部」など、かなりプレゼン力を要求される職種もあるので「場合によっては就職の方がプレゼンスキルが身に付く」こともあります。

 

>10.海外へ行くチャンス

大学院就職!

大学院生には「国際学会に参加するチャンス」があります。

行けるかどうかは自分次第なのですが、新卒社員と比べると海外へ行ける確率は圧倒的に高いです。

そもそも社会人なら自分で稼いでその金で行けばいいじゃんと思われるかもしれませんが、新卒社員がそこまで長期の休みを取得できる機会は少ないので、やはり大学院生の方がチャンスが多いと言えます。

 

大学院と就職で迷う人がすべき3つの事

第一志望の内定」をもらい「東大の院に合格」した方のブログ記事がとても良かったので、そのまま添付します。

  • 早めに就活し院試が本格化する前に内定を取る(特に外資系・ベンチャー・コンサルは3年の段階で内定が出る)
  • 「自己分析・ES・グループワーク・面接」の経験を積み、大学4年でやる事を減らす
  • 院試の過去問を手に入れる

kuroma-akuto.com

この方曰く「就活は経験が100%」とのことです…オワタ

まとめ

「全然データで紐解いてなかったw」 

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🗣んならね〜〜